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ぐるりのこと。

動物と人間のあいだ

Hester Mofet/tHe rest of Me

This is the Zodiac speaking.

今日は映画を3本見た。一人の休日は時計を見るたび胸が締め付けられるのが定番だが、今日はいつもより落ち着いて過ごせた。あと部屋探しをしていた。最近親知らずが生えてきているのか、口の右奥下がよく痛む。
見た映画は↓の3つ。ネタバレありでなんとなく書いてみる。

羊たちの沈黙』は見ようと思っても見ない映画洋画部門でずっと上位をキープしてたので見てみよっと思って、『トレインスポッティング』は今20年ぶりの続編が出ていて話題になってたので、『Zodiac』は1度見たけどどうしても見たくなって借りてみた。

羊たちの沈黙』、ジョディ・フォスターが可愛かったー。知的で美人な役ですごいかっこよかった。何この感想、薄い。まあゾディアックの感想をとにかく書きたいからこのくらいでいこう。個人的にはレクター博士があっさり脱走しちゃったあのあとどうなったのかなーってのが気になる。脱走のトリックも面白かった。
見所はハンニバル・レクターの全知全能感、ジョディ・フォスターVS犯人の緊張感、あともう一個くらい書こうとしたけどもうちょっと忘れかけてるから2つにする。ちょーっとサイコ感だったりトリックが物足りなかったけど、普通に面白かったのでオススメ。ただご飯を食べながら見る映画ではなかった。水死体とか皮を剥がれた死体を見ながら食べるハンバーグはそんなに美味しく感じられなかった・・・
追記:さらっと出てくるアナグラムも見どころだ!!忘れてたのはこれ。

次は『トレインスポッティング』。これはリビングで妹と見る映画じゃなかったなー!思いっきり乳まるだしでセックスしてるし。しくった!でも「世界中を熱狂させた90年代最高の“陽気で悲惨”な青春映画」ってキャッチコピーは最高にイカしてる。「90年代」とか「陽気で悲惨」とかサイコーにくすぐられる。個人的には『ぐるりのこと。』の「めんどうくさいけど、いとおしい。いろいろあるけど、一緒にいたい。」ってキャッチコピーが一番好きなんだけど、それとは違う刺さり方だな。あ、やっぱこのキャッチコピー大好き。
それでは本題にいこっか。『トレインスポッティング』なのだが、とにかくお洒落な映画って感じだった。登場人物もそうだし話のテンポもそうだし見せ方もそうだし音楽もそうだしセリフもそうだし全部がかっこよかった。90年代の空気感と若者特有のチープさ全開なのに、今まで見たどの映画よりもお洒落でかっこよかった。なんなんだろうこの感じ。逆に内容はそんなに引き込まれることもなかったんだけど笑
でもまた見るんだろうなって気がしてる。若いうちに見とくべき一作だなこれは!!あ、けど中高生とかが見ちゃうとグレちゃいそう笑 ちなみに同期の中村はこの作品にはまってて「俺は悪だから」ってよく言ってる。引用してたんだあれ。どうせ真似るなら洋式トイレに潜るくらいのことをしてほしい。

最後、『Zodiac』。これはもう名作中の名作。新聞社に勤める風刺漫画家が連続殺人鬼「ゾディアック」を探す物語なのだが、少しずつ手掛りを集めて犯人を探すという軸と恋人や家族との関係という2軸で進行していく。前者は練りに練られていてもろ俺好みだし、後者はしっかりと心にダメージを与えてくる。この心へのダメージがある作品ってのを自分は名作って呼ぶのだろう。
ちなみにこの作品は実際に「ゾディアック」を追った人物の著書が原作となっているのでいつか読もうと思う。というか実話なんだったねこれ。練りに練った構成の紹介は緻密すぎるので省く。ぜひぜひ見て欲しい。で心のダメージのところを書こう。
この恋人や家族というのは主人公(風刺漫画家)とその恋人(のちに結婚して子供もできる)との関係だ。前提として主人公は癖の強い編集者にまで変な人と言われるくらい変わり者だ。特にゾディアック事件の犯人探しについては異常なまでに集中をみせる。2人は主人公の知り合いの紹介で知り合う。彼女は文系女子といった匂いがする。初対面の時点で主人公はゾディアックに傾倒しており、初のデートは主人公の家でひたすら電話を待つといった具合になっている。この時点では彼女も「今までのデートで一番楽しい」とか言っているので主人公のことが気になっているのだろう。そんなこんなで性格が合ったのか2人は結婚する。この過程の描写は本作にない、気付いたら子供できてて一瞬焦る。でなー、幸せになりそうなお似合いの2人なんだけど亀裂が走っちゃうんだよなー。例えば、主人公がゾディアックの本を書くことが新聞のコラム欄に載ることで彼女は夫であったり子供であったりの心配をする。けど主人公はそんなこと気にしない。新聞に掲載されたあとは主人公の家に無言電話がかかってくるようになり、彼女は不安そうな顔をしてじっと見つめる。家族団欒で食卓を囲んでいるときにゾディアック事件がTVで放送されると、「このニンジン美味しいね」とか言いながら主人公はテレビしか見ていない。(このシーンは彼女が主人公の動きに合わせてテレビを隠す仕草が可愛い)嫌だろうに彼女は「見てくれば」と言い放つ。主人公見に行っちゃう。新聞のあとはTVにも出ちゃう。犯人に顔バレちゃうよって彼女心配する。考えすぎだよって主人公言う。いつ満足するの?って彼女問う。犯人に直接会って確信を得るまでって主人公言う。家族の安全より大事なの?って彼女問う。そんなことないって言いながら主人公また出かける。帰ってくると彼女も子供もいなくなってる。悲しい。その後も主人公はゾディアックを追う。彼女はゾディアックの情報を独自で調べていて渡しに来てくれる。「とことんやって終わらせて」って覚悟を決めた彼女。(ちなみにこのシーンで彼女は帰ってきてすぐ「電話してよ」って言うんだけどこれもまた可愛い。だって出てく時のメモに「Don't call 」って書いてるもん)その情報でまた盛り上がる主人公。

これはもうあれだな、何かするなら何かを犠牲にしなきゃいけないってやつだな。普通に書いてて主人公が悪いわって思うしなぁ。自分もやりたいことはあるんだけど、普通の幸せも手に入れたいなんか思っちゃってて。犠牲にするって考え方がまだ理解できてないんだな。甘ちゃんだ。じょじょじょ。ただこのように考えるのは早計で、俺がまだ普通の人間って域まで達していないパターンもあるなー、子供っぽいし。「お前は自尊心が強すぎるから、戦う覚悟を決めるか戦わない覚悟を決めて自尊心を減らせ」って中村も言ってたもんなぁ。俺は言い訳せずに戦うよって決めたから早く成長しなきゃ。戦うことに関しては俺はまだまだ赤ちゃんだから人一倍頑張らなきゃ。この世はトレードオフ。とことんやって終わらせよう。ってことで久しぶりに一人暮らしを考えている。また東京へ行くのが遅くなるかもって思いながら。
中村よ、これからも俺の愚痴を聞いてくれ、そして叱ってくれ。

ちなみにこの夫婦との対比としてなのか、トースキー(警察)夫婦も登場する。この男も仕事一筋で夜中でも電話が鳴れば現場に駆けつけちゃう。でもこっちの嫁は彼に合わせて夜中でも「コーヒーを淹れるわね」って言う。まあこちらのほうが主人公夫婦より熟年感がするしなぁ、年をとると他の選択を選ぶのは難しくなるだろうし、そういうことなのかな。

とまあ土曜日はこんな感じ。今日は何をしよう